大学除籍になる理由とは?退学中退との違いやその後はバレる?

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伊東市長の学歴詐称騒動について注目が集まっていますが、「大学除籍」という言葉にも関心が寄せられています。

「そもそも大学が除籍になる理由って何?」
「退学や中退との違いは?」
「大学で除籍になったら、その後は周りにバレるものなの?」


など、気になっている方も多いですよね。


そこで今回は以下の内容で記事をまとめたので、ぜひ最後までご覧ください!

この記事でわかること


大学「除籍」になる理由

除籍・退学・中退との違いについて

除籍後の影響やデメリット
大学で除籍になったらバレるのか
除籍・中退後の進路や就職活動



大学「除籍」になる理由とは?


さっそく、大学で「除籍」になってしまう理由について見ていきましょう。

主な理由


1.学費の未納
除籍理由として最も多いのが、授業料など学費を納付しないケースです。
大学は複数回にわたり納付の催促を行いますが、期日までに納められない場合、最終的に除籍となります。

2.在籍限度年数の超過
多くの大学では例えば4年制大学なら在籍限度年数が8年と定められており、これを超えると卒業見込みの有無にかかわらず除籍となります。

3.学業不振・卒業見込みなし
単位不足などで、在籍限度年数内に卒業が見込めない場合にも除籍となることがあります。

4.休学期間の超過
休学できる期間にも上限があり、例えば4年を超えると除籍対象となります。

5.長期間の行方不明・連絡不能
1年以上大学と連絡が取れない場合なども、除籍の対象です。

6.規則違反・懲戒処分
大学の規則違反や不正行為などで、懲戒処分として除籍されることもあります。

7.疾病その他の理由で成業の見込みがないと認められる場合
病気などで学業継続が困難と判断された場合も除籍となることがあります。


これらの理由の中でも学費未納が圧倒的に多く、全除籍者の7割以上を占めるという調査結果もあります。

除籍・退学・中退との違いについて


除籍は、よく聞く退学や中退との違いは何なのでしょうか?

除籍・退学・中退の違いは、主に「手続きの主体」と「扱い」にあります。


それぞれの違いについて以下でまとめました。

用語意味・定義主体特徴・備考
退学学生が自分の意思で大学を辞めること学生本人・退学届を提出して正式に手続き
・証明書の発行も可能
中退「中途退学」の略で、退学とほぼ同義学生本人・退学と同じ意味で使われることが多い
除籍大学側が学生の在籍を抹消すること大学側・学費未納や規則違反など、大学側の判断で処分として行われる
・証明書が発行されないこともある。


このように、退学・中退は「学生の意思」で辞めることとされています。

手続きを経て辞めるため、各種証明書の発行も受けられます。

一方除籍は「大学側の処分」であり、学費未納・在籍年数超過・規則違反などにより一方的に籍を抹消されます。

証明書が発行されない場合が多く、就職活動などで不利になることもあります。

除籍後の影響やデメリット


大学で「除籍」になった場合の主な影響やデメリットは以下の通りです。

  • 在学資格の喪失
    除籍された時点で大学の学生としての資格が抹消され、授業への出席や学内施設の利用(図書館・学生証など)もできなくなります。

  • 証明書の発行不可
    多くの大学では除籍後は在学証明書や成績証明書、退学証明書などの各種証明書が発行されない場合が多いです。

  • 就職活動への悪影響
    除籍は「大学側から辞めさせられた」という印象を与えるため、自主退学(中退)よりも就職活動で不利になりやすいです。
    企業側からも「何か問題があったのでは」と疑念を持たれることがあります。

  • 最終学歴が高卒扱い
    除籍の場合も最終学歴は「高卒」となり、「大卒以上」を条件とする求人には応募できません。

  • 奨学金返済の開始
    奨学金を利用していた場合、除籍後は返済が始まります。

  • 空白期間・進路への影響
    除籍後、すぐに就職活動を始めないと空白期間ができ、フリーターやニートになりやすく、その期間が長引くほど再就職が難しくなります。

  • 復籍の可能性
    一部の大学では除籍から一定期間内であれば復籍できる場合もありますが、必ずしも認められるわけではありません。

  • 家族への連絡や精神的負担
    除籍に至るまで大学から本人や家族に何度も連絡が入り、精神的な負担も大きくなります。


このように除籍は中退よりも不利な扱いとなる場合が多く、将来の進路や証明書の発行、社会的な信用などにも大きな影響を及ぼします。

大学で除籍になったら周りにバレる?


大学で除籍になったことが「バレる」かどうかは、状況や提出書類の有無によって異なります

様々なケース


履歴書の記載について
除籍になった場合でも、履歴書には「○○大学 中途退学」や「大学中退」と記載して問題ありません。
これは学歴詐称にはなりません。
企業側が大学に直接照会しない限り、除籍か退学かの区別が分かることは少ないです。

証明書の提出を求められた場合
民間企業では大学の証明書(除籍証明書や在籍期間証明書など)の提出を求められることは少ないですが、公務員試験や一部の企業では証明書の提出を求められる場合があります
この場合証明書に「除籍」と明記されることがあるため、除籍であることが判明します。

大学への記録
除籍になっても大学の在籍記録は残ります。
つまり、大学側には「除籍」として記録されており、問い合わせがあれば事実として回答されます。


このように、一般的な就職活動では「除籍」であることがバレることは少ないですが、証明書の提出を求められた場合や大学に問い合わせがあった場合には判明します。

まさに今回の学歴詐称騒動があった伊東市長のケースだね。


また、除籍証明書や在籍期間証明書は大学ごとに発行可否や記載内容が異なるため、必要な場合は事前に大学へ確認することが重要です。

除籍後の進路や就職活動


大学で除籍になった後の進路や就職活動には、以下のような特徴と注意点があります。

  • 進路の選択肢

    就職活動
    除籍後でも履歴書には「大学中退」や「中途退学」と記載して就職活動が可能です。
    多くの企業では除籍と中退の違いを厳密に問わないため、就職自体は十分に可能です。
    専門学校や再進学
    新たに専門学校へ進学したり、再入学や編入学を目指すことも選択肢です。

  • 就職活動のポイント

    履歴書の書き方
    「○○大学 中途退学」と記載して問題ありません。
    除籍を正直に書いても学歴詐称にはなりません。
    面接での説明
    除籍理由(学費未納、健康上の理由など)は前向きに説明し、今後どう活かすかを伝えることが重要です。
    証明書の提出
    一部企業や公的機関では退学証明書や在籍証明書の提出を求められる場合がありますが、除籍の場合は発行されないこともあるため、事前に大学や応募先に確認が必要です。

  • 就職活動のサポート

    就職エージェントの活用
    除籍・中退者向けの就職エージェントを利用すると、履歴書添削や面接対策、求人紹介など幅広いサポートが受けられます。
    就職率も高まる傾向があります。


  • その他の進路

    紹介予定派遣の活用
    派遣社員として働いた後、正社員登用を目指す「紹介予定派遣」も選択肢の一つです。
    実際に働きながら自分に合った職場を見極められます。

【注意点】
・除籍の場合最終学歴は「高卒」となり、大卒資格が必要な求人には応募できません。
・除籍の事実を隠すことは避け、正直に説明することが信頼につながります。


このように、除籍後でも進路や就職の道は複数ありますが、早めの行動と前向きな姿勢や適切なサポートの活用が成功のカギとなります。

まとめ


今回は『大学除籍になる理由とは?退学中退との違いやその後はバレる?』について紹介しました。


大学「除籍」になる理由
 1.学費の未納
 2.在籍限度年数の超過
 3.学業不振・卒業見込みなし
 4.休学期間の超過
 5.長期間の行方不明・連絡不能
 6.規則違反・懲戒処分
 7.疾病その他の理由で成業の見込みがないと認められる場合

除籍・退学・中退との違いについて
 「退学・中退
 学生の意思で辞めることとされています。
 手続きを経て辞めるため、各種証明書の発行も受けられます。
 「除籍
 大学側の処分であり、学費未納・在籍年数超過・規則違反などにより一方的に籍を抹消されます。
 証明書が発行されない場合が多く、就職活動などで不利になることもあります。

除籍後の影響やデメリット
 1.在学資格の喪失
 2.証明書の発行不可
 3.就職活動への悪影響
 4.最終学歴が高卒扱い
 5.奨学金返済の開始
 6.空白期間・進路への影響
 7.復籍の可能性
 8.家族への連絡や精神的負担


最後までご覧いただきありがとうございました!

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