米の価格が急騰し政府が物価高騰対策として、備蓄用の古古古米(2021年産など3年以上前の米)を随意契約で民間に放出してからも、その古古古米の原価や適正価格について注目が集めっています。
備蓄米古古古米の原価83円って本当?
本来の適正価格を知りたい!
備蓄米以外の銘柄米はいつ価格高騰が落ち着く?
と気になっている方も多いですよね!
そこで今回は以下の内容で記事をまとめたので、ぜひ最後までご覧ください!
▶備蓄米古古古米の原価83円の真相や内訳
▶備蓄米古古古米の適正価格
▶備蓄米古古古米の実際の販売価格
・米の価格が正常な水準に回復する
備蓄米古古古米の原価83円って本当?

備蓄米の古古古米の原価83円という噂について深掘りしていきます!
さっそくですが、備蓄米古古古米の原価83円というのは本当なのでしょうか?
「5kgで83円」というのは、通常の消費者向け販売価格ではなく、あくまで飼料や廃棄用途での政府売却価格や処分コストを指しているということです。
・この「83円」は備蓄米が家畜用や廃棄用として処分される際のコスト、あるいは政府が飼料用として売却した場合の参考価格であるとみられている
・一般的に、古古古米のような長期保管米は食用としては流通せず、飼料や工業用に回されることが多く、その際の取引価格(処分価格)は非常に安価
消費者向けに販売される際は、精米・流通・小売などのコストが加わるため、価格が大きく異なります。
原価「5kgで83円」の内訳は?
「5kgで83円」の原価は、備蓄米古古古米を家畜用飼料や廃棄用として処分する場合の政府売却価格や処分コストを指しており、内訳は一般的な米の生産原価や市場流通価格とは異なります。
▶米そのものの価値(ゼロに近い)
長期保管され食用に適さなくなった古古古米は食用としての価値がほぼなく、家畜用や廃棄用として扱われます。
▶保管・管理費用の一部
処分時には長期保管にかかった最低限の管理コストが含まれる場合がありますが、基本的に「在庫処分」のため大幅に低価格で計上されます。
▶処分・売却手数料
飼料業者や廃棄業者への引き渡しにかかる最低限の手数料や運搬費などが含まれることもあります。
この「83円」は、通常の米生産コスト(5kgで1000円以上)や流通コストを大きく下回る、あくまで処分価格です。
実際の米生産コストや市場価格は、5kgあたり1000円以上が一般的であり、83円というのは「廃棄・飼料用の在庫処分価格」であるといえます。
備蓄米古古古米の適正価格

備蓄米の古古古米の適正価格はいくらになるのでしょうか?
この価格が消費者にとって現実的で、かつ割安な水準と言えます。
市場の適正価格の考え方とは?
それではこの「適正価格」はそもそもどのように判断されるのでしょうか?
▶適正価格
品質・流通コスト・市場価格とのバランスが取れているかどうかで判断されます。
備蓄米古古古米は、通常の銘柄米よりも保存期間が長く、風味や食感がやや落ちる傾向があります。
しかし、2025年現在の米価高騰状況下では、5kg1800~2160円という価格は、銘柄米と比べて十分に「割安」と評価されています。
2021年当時の新米価格(5kgで1600円程度)と比較すると「そこまで安くない」という指摘もありますが、直近の市場価格(5kgで4000~5000円台)と比べれば、消費者にとって現実的な選択肢となっています。

2021年当時の新米価格と比べると古古古米のくせに!って思っちゃうけど、直近の銘柄米の市場価格を踏まえて適正価格って出されているんだね。
ただし今後の米の流通量や新米価格次第で、適正価格の目安は変動する可能性はあります。
備蓄米古古古米の実際の販売価格
2025年6月時点での備蓄米古古古米(主に2021年産)の実際の販売価格は、販売地域などによっても多少の違いがありますが、主な価格帯は以下の通りです。
販売店・業態 | 商品規格 | 価格(税込) | 5kg換算価格 | 備考 |
---|---|---|---|---|
ローソン・ファミリーマート | 1kg/2kg | 1kg 360~389円 2kg 756円 | 1800~1945円 | 一部店舗で販売開始 |
セブン-イレブン | 無洗米2kg | 約800円 | 約2000円 | 6月中に順次販売予定 |
イオン | 5kg | 2138円 | 2138円 | 販売初日に即完売 |
コスモス薬品 | 5kg | 1980円 | 1980円 | 6月上旬から順次販売 |
イトーヨーカドー | 5kg | 2160円 | 2160円 | |
万代(スーパー) | 5kg | 1980円(税抜) | 1980円(税抜) | 大阪中心に販売予定 |

スーパーのが安いイメージがあったけど、コンビニの方が若干安いんだね!
2025年6月時点で、コンビニ大手(ローソン・ファミリーマート)は1kg360円(5kgで1800円)で販売を開始しています。
スーパーや他の小売店では5kgあたり2000円台での販売が主流となっています。
備蓄米以外の銘柄米などはいつ安くなる?
そして気になってくるのは、備蓄米以外の銘柄米などがいつ安くなるのかについてですよね。
以下で価格動向や予測時期をまとめました!
予測時期 | 価格動向・目安 | 主な要因・解説 |
---|---|---|
2025年8月(新米流通) | 5kgあたり約2万5000円/60kg換算 | 新米の流通開始と豊作見込みで急速に価格低下。政策効果が強く出ればこの時期に値下がりが始まる。 |
2025年11月 | 5kgあたり約4万2000円/60kg換算 | 供給改善は限定的で高値が続くが、徐々に安定化。備蓄米放出や新米効果でピークアウト。 |
2025年12月 | 5kgあたり約2万2000円/60kg換算 | 市場が安定化し、価格がさらに低下。 |
2026年4~6月 | 5kgあたり約2万円/60kg換算 | 2025年産米が豊作なら2026年春以降に正常水準へ回復 |
2025年産米の収穫量は前年比40万トン増と過去最大の増加幅が予想されており、新米が市場に出回る2025年8月以降に価格が下がり始める見通しです。
政府の備蓄米放出や豊作が重なれば、2025年12月~2026年春にはさらに値下がりし、正常水準に戻る可能性が高いとされています。
ただし、天候不順や投機的な動きが強まれば値下がりが遅れるリスクも指摘されています。
2026年春には米の価格が正常な水準に回復する?


えっ、2026年春には米の価格が正常な水準に回復するの?!
2026年春に米の価格が正常な水準に回復するかどうかについては、複数の専門家やAI予測で「価格は落ち着くが、以前のような安値には戻りにくい」とする見方が主流です。
・宇都宮大学の小川真如助教などの専門家は、備蓄米放出や新米の増産効果で「2026年4月上旬頃から価格が落ち着く」と予測しています。
・一方、AIによる価格予測では「2026年春以降も店頭価格は高値圏で推移し、5kgあたり約4,300~4,400円程度」とされており、以前の水準(コロナ前の5kgで2,000円台~3,000円台)には戻りにくいと分析されています。
・さらに2026年秋まで高値が続く可能性を指摘する専門家もおり、JA(農協)の価格維持方針や生産コストの上昇、農家の減少など構造的な要因も重なっています。
このように2026年春には米価が「落ち着く」「安定化する」可能性は高いですが、「正常な水準=過去の安値」まで回復するとは限らず、高止まりが続く見通しが強いです。
まとめ
今回は『備蓄米古古古米の原価83円って本当?本来の適正価格とは?』について紹介しました。
▶備蓄米古古古米の原価83円の真相や内訳
「5kgで83円」という原価は、備蓄米古古古米が家畜用や廃棄用として処分される際の価格であり、現在スーパーなどで販売されている食用備蓄米の原価や販売価格とは別物。
▶備蓄米古古古米の適正価格
現在の米価高騰、市場の需給バランス、品質、流通コストを踏まえると、2025年6月時点での備蓄米古古古米の適正価格は5kgで1800~2160円程度。
▶備蓄米古古古米の実際の販売価格
2025年6月時点で、コンビニ大手(ローソン・ファミリーマート)は1kg360円(5kgで1800円)で販売を開始しています。
スーパーや他の小売店では5kgあたり2000円台での販売が主流となっています。
最後までご覧いただきありがとうございました!