中学英語で筆記体を習わなくなったのはいつからで理由は?

中学英語で筆記体を習わなくなったのはいつからで理由は? トレンド


中学の英語で筆記体を習わなくなって久しいですが、そもそもいつから教えられなくなり、なくなった理由を知らない方もいますよね。

英語の筆記体は必須学習項目から外され学校で教える必要がなくなり、「そもそもなぜ教えられていたの?」「必修じゃなくなった時期や理由は?」と疑問に思っている方も多いようです。


そこで今回は以下の内容で記事をまとめたので、ぜひ最後までご覧ください!

この記事でわかること


中学英語で筆記体を習わなくなった時期

中学英語で筆記体を習わなくなった理由

筆記体のメリット・デメリット



中学英語で筆記体を習わなくなった時期


さっそく、中学英語で筆記体を習わなくなった時期について見ていきましょう!

中学校英語で筆記体を習わなくなった時期は、2002年度(平成14年度)からです


日本の中学校で英語の筆記体が教えられていた年代は、1947年(昭和22年)から2002年(平成14年)までです。

1947年(昭和22年)
学習指導要領の制定により、筆記体が英語教育の必修項目となりました

1962年(昭和37年)以降
「ブロック体」と「筆記体」の両方が教えられていました。

2002年(平成14年)
この年度から施行された新しい学習指導要領で筆記体は必修から外され、学校で教える必要がなくなりました。


なお、教科書の巻末などに資料として筆記体が載っている場合はありますが、授業で体系的に教えることはなくなりました。

中学英語で筆記体を習わなくなった理由

主な理由は、パソコンやスマートフォンの普及による「手書き」の機会の減少と、教育カリキュラム(学習指導要領)の改訂によるものです


中学英語で筆記体を習わなくなった理由に、時代背景が大きく関わっています。

主な理由


▶デジタル化の進展
1990年代以降、パソコンやワープロ、スマートフォンなどが急速に普及し、手書きで文字を書く場面が大幅に減りました。
これにより「速く書ける」という筆記体のメリットが薄れ、教育現場でも必要性が低下しました

学習指導要領の改訂(2002年)
2002年度から施行された新しい学習指導要領で筆記体は必須項目から外され、学校で教える必要がなくなりました
これは「ゆとり教育」による授業時間削減や、より実用的な英語スキル(会話・コミュニケーション能力)重視の流れも影響しています

英語圏でも筆記体離れ
英語圏でも公式文書やビジネス文書は活字体が主流となり、筆記体を使う機会自体が減少しています


このような背景から、筆記体は現代の生活や英語学習において必須ではないと判断され、教育現場から姿を消しました。

筆記体のメリット・デメリット


筆記体のメリットとデメリットについて以下でまとめました。

メリットデメリット
速く書ける使う機会が少ない
見た目が美しい・かっこいい他人に読まれにくい
スペルを覚えやすいミスした時の修正が大変
筆記体の文書が読めるブロック体が書きにくくなる場合がある
サインに使えるフォーマルな場では使えない
記憶に残りやすいデジタル化で手書き自体の機会が減少
メリット


1.速く書ける
文字をつなげて書くため、ブロック体よりも短時間で多くの文字を書ける

2.見た目が美しい・かっこいい
筆記体は流れるような形で、見た目が美しいと感じる人が多い。
手紙やサインなどで印象が良くなることもある

3.スペルを覚えやすい
単語を一筆書きのように書くことでスペルの流れを体で覚えやすい

4.筆記体の文章が読めるようになる
自分が書けるようになることで他人の筆記体や古い文書も読める

5.サインに使える
筆記体は個人の癖が出やすく偽造されにくいため、サインとしての利用価値が高い

6.記憶に残りやすい
手で書くことで、内容が記憶に残りやすいという声もある

デメリット


1.使う機会が少ない
現代ではパソコンやスマートフォンの普及により、筆記体を使う場面がほとんどない

2.読みにくい・伝わりにくい
筆記体は人によって癖が強く、他人が読みにくい場合が多い。
特にネイティブでも読みにくいと感じることがある

3.間違えると書き直しが大変
つなげて書くため、途中でミスをすると単語全体を書き直す必要がある

4.ブロック体が書けなくなることも
筆記体に慣れすぎると、ブロック体を書くのが苦手になる場合がある

5.フォーマルな文書では使用不可
公式な書類や試験などでは、筆記体は避けるべきとされることが多い

6.デジタル化で手書き自体の機会が減少
そもそも手書きで何かを書く機会が減っている。


そもそもなぜ筆記体は教えられていた?

筆記体が中学校英語で教えられていた主な理由は、「速く書ける」「ノートをとるのが楽」「スペルを覚えやすい」など、実用的な利点があったためです


主な理由は以下のとおりです。

主な理由


1.速記性
筆記体は文字同士がつながるため、活字体(ブロック体)よりもスムーズに素早く書くことができます。
授業中のノート取りやテストの記述など、手書きが中心だった時代には大きなメリットでした

2.スペル学習への効果
筆記体は単語全体を一筆書きのように書くため、スペル(つづり)を流れで覚えやすいという教育的な効果も期待されていました

3.英語文化への適応
かつては英語圏でもビジネス文書や手紙、公式文書などで筆記体が標準的に使われており、日本でも「本場の英語」に近い書き方を身につけることが重要視されていました

4.教養・美しさ
筆記体は見た目が美しくエレガントな印象を与えるため、教養の一部としても位置づけられていました


こうした理由から、戦後の英語教育導入当初から長らく筆記体が必修とされてきました。

まとめ


今回は『中学英語で筆記体を習わなくなったのはいつからで理由は?』について紹介しました。


中学英語で筆記体を習わなくなった時期
 中学校英語で筆記体を習わなくなった時期は、2002年度(平成14年度)からです。

中学英語で筆記体を習わなくなった理由
 主な理由は、パソコンやスマートフォンの普及による「手書き」の機会の減少と、教育カリキュラム(学習指導要領)の改訂によるものです。

筆記体のメリット・デメリット
【メリット】 
 1.速く書ける
 2.見た目が美しい・かっこいい
 3.スペルを覚えやすい
 4.筆記体の文書が読める
 5.サインに使える
 6.記憶に残りやすい
【デメリット】
 1.使う機会が少ない
 2.他人に読まれにくい
 3.ミスした時の修正が大変
 4.ブロック体が書きにくくなる場合がある
 5.フォーマルな場では使えない
 6.デジタル化で手書き自体の機会が減少


最後までご覧いただきありがとうございました!

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