カプコンが2025年2月28日に発売した「モンスターハンター」シリーズの最新作『モンスターハンターワイルズ』で、「たこシあ」というネットミームが注目されています。
モンハンワイルズの「たこシあ」ってどういう意味なの?
「たこシあ」がミーム化した経緯は?
実際に「たこシあ」はゲーム内で起こるの?
など、疑問に思っている方も多いですよね。
そこで今回は以下の内容で記事をまとめたので、ぜひ最後までご覧ください!
▶モンハンワイルズの「たこシあ」の意味
▶「たこシあ」がミーム化した経緯
▶実際のゲーム内での「たこシあ」的体験について
▶「たこシあ」以外のワイルズ関連ネットスラング・ミーム
モンハンワイルズの「たこシあ」の意味
この言葉は、発売前のIGNインタビューでディレクターの徳田氏が語った理想的なゲーム体験が由来とされています。
たとえばこんなシチュエーションがありうる、と徳田氏は説明する。装備を作るための材料を求めて、隔ての砂原をセクレトに乗って疾走していると、砂塵の向こうにふと、目標としてはいない大型モンスターの姿がよぎる。すでにほかのモンスターと交戦でもしたのだろうか、体にいくつか傷を負っている。そのモンスターの素材が今すぐ必要というわけではないが、報酬は非常に大きい。一瞬の逡巡ののち、踵を返して先ほどの傷だらけのモンスターを追う。ハンターに必要なものは、臨機応変な判断力だ。「ワイルズ」には、そんな体験が可能な世界が用意されているのだ。
引用:IGNJapan
つまりこれを簡潔にまとめると、
「たとえば素材集めのためにフィールドを移動していたら、偶然、傷ついた大型モンスターに出会う。今はその素材が必要じゃないけど、報酬が大きいから狩るか迷う――そんな体験ができる世界」
と説明したのが元ネタです。
「たこシあ」の現在のネット上での使われ方は?
たこシあをやりにいきまっすわー
— 🎮ユサ(yusa)👻(´_ゝ`) (@yusa_79757361) June 22, 2025
ワイルズはたこシあをやる
ゲームなんすわーo(`ω´ )ノ#モンハンワイルズ pic.twitter.com/r6q6Oc9T1E
現在のネット上での使われ方「たこシあ」の使われ方は以下のとおりです。
このように「たこシあ」は、開発者の理想や説明と実際のゲームシステム・体験が大きく乖離していることを象徴する、ネットスラングとして定着しています。
「たこシあ」がミーム化した経緯
「たこシあ」がミーム化した経緯は以下のとおりです。
- 開発者の理想発言が話題に
徳田氏が「素材集めでフィールドを移動中、偶然傷ついた大型モンスターに出会い、狩るか迷う」といった『偶発的な出会い』を語り、これが「たこシあ」と略されるようになりました。 - 実際のゲーム体験とのギャップ
発売後、実際の『ワイルズ』ではこうした偶然性や迷いがほぼ発生せず、プレイヤーが効率重視で目的地に直行し、マップ上でモンスターの位置も即座に把握できる仕様であったため「たこシあ」的な体験はほとんど起こらないと多くのユーザーが指摘します。 - ネット上で皮肉・ネタ化
「たこシあ」は、開発者の理想と現実のズレを象徴する言葉としてSNSや掲示板、配信などで皮肉やネタとして使われるようになりました。
配信者が「たこシあチャレンジ」と称して無理やりそれっぽい状況を作ろうとするなど、ジョークや自虐の対象にもなっています。 - 「机上の空論」の象徴に
ゲーム設計や開発方針への批判とともに、「たこシあ」は「現実には起こらない理想論」「開発者の妄想」として定着し、ミーム化が加速しました。
「たこシあ」は開発者の理想的な発言が、実際のゲーム体験と大きく乖離していたことから、「理想と現実のギャップ」や「机上の空論」を皮肉るネットミームとして広まりました。
実際のゲーム内での「たこシあ」的体験について
ここまでで「たこシあ」的な体験はほとんど起こらない、と紹介してきましたが、実際に一部のプレイヤーが「たこシあ」的体験を検証した例も出ています。
・一部のプレイヤーが「フリーハント」(自由探索)で「たこシあ」的な体験ができるか検証した結果、環境サマリーの更新によって新しいモンスターが現れ、探索中に偶然発見すること自体はあり得るとしています。
・ただし報酬面で魅力のあるモンスターは限られており、素材や報酬が必要でなければ狩る動機も薄いのが現状です。
・依頼や休憩を繰り返せば必要な素材は集まるため、フィールドを歩き回る必要性自体が薄くなっています。
このことからも、開発者が想定したような「迷い」や「臨機応変な判断」が求められる場面は極めて稀ということが分かります。
やはり「たこシあ」的な偶発的・ドラマチックな体験は仕様上ほとんど発生しないのが現実で、理想論・ネタ・皮肉として使われることが多くなっているようです。
「たこシあ」以外のワイルズ関連ネットスラング・ミーム
モンハンワイルズ4大ミーム
— 源の琉璃🦀 (@Rulia_Hermitaur) March 10, 2025
・もう止まらんよ
・エアプタシン
・ものものよく聞きなさい
・ナタガキ pic.twitter.com/ehgLK1ogk2
『モンスターハンターワイルズ』では、「たこシあ」以外にも多くのネットスラングやミームがSNSや配信、掲示板で使われています。
代表的なものを以下にまとめました!
スラング・ミーム名 | 意味・使われ方 | 出典・背景例 |
---|---|---|
ロボカス | ケマトリス(機械獣)に対する蔑称。初登場時の印象や言動をネタにして使われる。 | 「肉を置いていけばいいのに」発言など |
もう止まらんよ | 物語やバトル中のキャラのセリフ。勢いが加速して収拾がつかなくなる状況のネタ。 | 4大ミームの一つ |
エアプタシン | タシンというキャラやその迷言を、未プレイの人が語る・揶揄する際に使われるミーム。 | SNSで頻出 |
ものものよく聞きなさい | モリバーなど一部キャラの独特な言い回しが語録化。命令や注意をする時のネタ。 | 「皆様」の意味も含む |
ナタガキ | 主要キャラ「ナタ」の子どもっぽい言動や展開をネタにした呼び方。 | 4大ミームの一つ |
見ていてね。ハンターが何をやるのかを。 | 主人公の名言・迷言。かっこいい場面や失敗した時にも使われる定型句。 | 配信やSNSで定型文化 |
ホイルズ | ワイルズを無理やり擁護する人、またはその行為自体を指すスラング。 | 議論やレビューで頻出 |
集中モードさん | 新要素「集中モード」の強さや万能さを皮肉る言葉。「集中モードが強すぎ」「頼りすぎ」などで使われる。 | バランス批判やSNSの話題 |
ナタナタ | 物語の中心キャラ「ナタ」が頻繁に登場することを冗談めかして使う呼び方。「またナタか」など。 | ナタの登場頻度・展開の偏り |
ワイルズ飯 | 食事システムや料理演出を指す。「ワイルズ飯うまそう」「飯テロ」などSNSで料理シーンと共に使われる。 | 料理演出の話題・SNSのスクショ |
ワイルズ迷子 | 広大で複雑なフィールドで道に迷う状況をネタにした言葉。「またワイルズ迷子」「迷子オンライン」など。 | 探索の難しさ・共感ネタ |
禁足地ガチャ | メインフィールド「禁足地」の出現モンスターや天候のランダム性を揶揄。「今日は当たり」「爆死」などで使用。 | 運要素の強さ・狙い通りにならない状況のネタ |
迷言・珍言や、登場キャラの個性的な言動が語録・ミーム化しやすく、ストーリーやバグ、仕様への皮肉や自虐もスラング化されやすいと言えます。
これらのスラングやミームは、ワイルズ特有のコミュニティ文化を象徴していますよね。
まとめ
今回は『モンハンワイルズの「たこシあ」ってどういう意味?なぜネットミーム化した?』について紹介しました。
▶モンハンワイルズの「たこシあ」の意味
「たこシあ」とは『モンスターハンターワイルズ』に関連するネットミームで、
「たとえばこんなシチュエーションがありうる」の頭文字を取った略語です。
▶「たこシあ」がミーム化した経緯
「たこシあ」は開発者の理想的な発言が、実際のゲーム体験と大きく乖離していたことから、「理想と現実のギャップ」や「机上の空論」を皮肉るネットミームとして広まりました。
▶実際のゲーム内での「たこシあ」的体験について
開発者が想定したような「迷い」や「臨機応変な判断」が求められる場面は極めて稀であり、「たこシあ」的な偶発的・ドラマチックな体験は仕様上ほとんど発生しないのが現実です。
▶「たこシあ」以外のワイルズ関連ネットスラング・ミーム
迷言・珍言や、登場キャラの個性的な言動が語録・ミーム化しやすく、ストーリーやバグ、仕様への皮肉や自虐もスラング化されやすいと言えます。
最後までご覧いただきありがとうございました!