NHK大河べらぼうの低視聴率の理由5選!最新の推移や歴代の比較も!

テレビ


『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』は、2025年(令和7年)1月5日から放送されているNHK大河ドラマですが、その視聴率の低迷ぶりが注目されています。

2025年は日本のラジオ放送開始100年の節目でもありますが、なぜべらぼうの視聴率は低いの?視聴率の推移や歴代との比較も気になる!という方も多いのではないでしょうか。


そこで今回は以下の内容で記事をまとめたので、ぜひ最後までご覧ください!

この記事でわかること


▶NHK大河べらぼうの視聴率が低い理由5選

NHK大河べらぼうの視聴率の推移

NHK大河べらぼうと歴代の視聴率の比較


NHK大河べらぼうの視聴率が低い理由5選


NHK大河べらぼうの視聴率が低い理由5選を以下でまとめました!

NHK大河べらぼうの視聴率が低い理由5選


1. タイトルやテーマが視聴者に響きにくい
2. 内容や脚本の難解さ・過激さ
3. キャストや舞台設定の影響
4. 大河ドラマ全体の視聴率低下傾向
5. 配信視聴の普及と視聴スタイルの変化


それぞれ詳しく解説していきます。

1. タイトルやテーマが視聴者に響きにくい

「べらぼう」というタイトルは一般的に否定的な印象を持たれやすく、年配層を中心とした大河ドラマの主要視聴者層に敬遠される一因となっている。


タイトルだけでは内容が想像しづらく、歴史ファンや年配層の中には「何の話かわからない」「親しみを感じにくい」と感じる人も多いです。

「べらぼう」の意味?


江戸言葉で「とんでもない」「非常に変わっている」という意味で、現代ではあまり使われない言葉


大河ドラマは「麒麟がくる」「どうする家康」など、主人公や歴史的事件がわかりやすいタイトルが多いため、比較すると「べらぼう」のタイトルはインパクトはあるものの、内容が伝わりにくいという声が上がっています。

また、主人公が「出版人・蔦屋重三郎」という点は、歴史好きの間でもマイナーな存在で、戦国武将や幕末の志士のような知名度やドラマチックなイメージがありません。

物語の中心が「江戸の出版・文化・町人社会」であり、合戦や政変といった大河ドラマらしいダイナミックな展開を期待する層にはやや地味に映ります。

町人文化やメディアの発展を描くという新しい試みは評価される一方、従来の大河ファンには「難しそう」「共感しづらい」という印象を与えやすいです。

2. 内容や脚本の難解さ・過激さ

経済や出版、文化を中心とした「ビジネス大河」という異色のジャンルで、ストーリーが専門的で難解と感じる視聴者が多い。
一部の描写や題材が「子どもと一緒に見づらい」といった声もあり、家族での視聴を避ける家庭も出ている。


物語の構造が複雑で、江戸時代の出版業や吉原、町人文化など専門的なテーマや背景が多く盛り込まれています。

ストーリーがテンポよく進む一方で、会話や展開に「ズラし」や言葉遊びのテクニックが多用されており、セリフの意図や意味を読み取るのが難しいと感じる視聴者もいます。

セリフが難しくて聞き取りにくいという意見もよく聞かれるよね。


また舞台が吉原遊郭であり、「子どもと一緒には見づらい」「家族で楽しめない」といった声がSNSなどで多く見られる描写が多々登場します。

リアルでショッキングな描写とは


・遊女や花魁の現実、風俗業の側面
・命を落とした遊女が身ぐるみを剥がされて捨て置かれるシーン
・男色描写
・社会的弱者の描写
・差別の構造 など


このようにストーリーや脚本の難解さや家族で視聴しにくい描写などが、視聴率低迷の要因の一つとなっています。

3. キャストや舞台設定の影響

キャストの演技力や江戸文化のリアルな描写が評価される一方、登場人物の描写や舞台設定が従来の大河ファンに十分響かず、視聴率に影響を与えている。


主演の横浜流星さんは、蔦屋重三郎という革新的な人物を熱意と繊細さで魅力的に演じており、演技力には高い評価が集まっています。

小芝風花さん(花魁・小紫役)や阿部サダヲさん(山東京伝役)、松本まりかさん(喜多川歌麿役)など、実力派の俳優陣が脇を固めている点も好評です。

しかしその一方で視聴者の間では「キャストの熱演が光る」と評価する声と、「登場人物が多い割に一人ひとりの描写が浅い」「感情移入しづらい」と感じる声に分かれています。


また『べらぼう』は、戦国時代や幕末のような大規模な戦や政変が中心ではなく、江戸時代中期の町人文化や出版業界に焦点を当てているため、「大河ドラマらしいスケール感や重厚感がない」と感じる視聴者もいます。

合戦や政治劇が少なく、町人目線のストーリー展開が新鮮と感じる人もいる一方、「物語が小さくまとまりすぎていて壮大さに欠ける」「従来の大河ファンには物足りない」といった意見も見られます。

江戸の町並みや文化のリアルな描写、テンポの良い展開は高く評価されていますが、歴史ドラマに「戦」や「政」を求める層とのミスマッチが視聴率低迷の一因となっています。

4. 大河ドラマ全体の視聴率低下傾向

大河ドラマ全体の視聴率低下は配信視聴の普及やテレビ離れなど視聴環境の変化が主な理由であり、『べらぼう』の低迷もこの流れの中に位置付けられる。


近年、NHK大河ドラマ全体でリアルタイム視聴率が下がる傾向が続いています。

年度作品名初回視聴率(%)
2019年いだてん15.5
2020年麒麟がくる19.1
2021年青天を衝け20.0
2022年鎌倉殿の13人17.3
2023年どうする家康15.4
2024年光る君へ12.7
2025年べらぼう12.6


かつて20%前後が一般的だった初回視聴率は、2019年『いだてん』で15.5%、2020年『麒麟がくる』で19.1%、2021年『青天を衝け』で20.0%、2022年『鎌倉殿の13人』で17.3%、2023年『どうする家康』で15.4%、2024年『光る君へ』で12.7%と、年々低下しています。

この背景には、NHKプラスやU-NEXTなど配信サービスの普及で「リアルタイムで観ず、後から配信で観る」視聴者が増えていることが大きく影響しています。

また若年層のテレビ離れや、日曜20時という放送時間が他の娯楽と競合しやすいことも要因です。

こうした視聴スタイルの変化により、リアルタイム視聴率の数字だけでは作品の人気や評価を正確に測れなくなってきています。

5. 配信視聴の普及と視聴スタイルの変化

配信視聴の普及と視聴スタイルの多様化によりNHK大河ドラマのリアルタイム視聴率は低下傾向ですが、配信やタイムシフトを含めた総合的な視聴数は高水準を維持している。


近年、NHK大河ドラマをはじめとするテレビ番組の視聴スタイルは大きく変化しています。

従来の「リアルタイム視聴率」だけでなく、「タイムシフト視聴率」(録画再生)やNHKプラスやNHKオンデマンドなどの公式配信サービスが普及し「動画配信サービス」での視聴が一般的になっています。

NHKプラスなど配信での視聴数は?


NHKプラスでの配信視聴数は歴代最多
初回放送のNHKプラス視聴数は、全ドラマ(2020年4月以降)中で最多となる約72.8万UB(ユニークブラウザ)を記録。

平均視聴数も高水準
NHKプラスでの平均視聴数は約37.9万UBと報じられており、これも大河ドラマとしては非常に高い水準。


テレビのリアルタイム視聴率は低迷しているものの、NHKプラスなど配信での視聴数は歴代大河ドラマの中でも突出して多く、初回では約72.8万UB、平均でも約37.9万UBという記録的な数字を残しています。

NHK大河べらぼうの視聴率の推移


NHK大河ドラマ「べらぼう」の視聴率推移を表にまとめました。
※ビデオリサーチ・各種報道より集約

話数放送日世帯視聴率(%)
第1話1月5日12.6
第2話1月12日12.0
第3話1月19日11.7
第4話1月26日10.5
第5話2月2日10.6
第6話2月9日10.2
第7話2月16日10.0
第8話2月23日9.8
第9話3月2日10.4
第10話3月9日10.6
第11話3月16日9.6
第12話3月23日9.9
第13話3月30日9.6
第14話4月6日10.8
第15話4月13日9.9
第16話4月20日9.6
第17話5月4日9.5
第18話5月11日9.6
第19話5月18日10.2


このように、テレビ視聴率は10%前後で推移していることがわかります。

NHK大河べらぼうと歴代の視聴率の比較


直近3作品(2025年「べらぼう」、2024年「光る君へ」、2023年「どうする家康」)で放送回ごとの視聴率推移を比較しました。

話数べらぼう光る君へどうする家康
112.612.715.4
212.012.015.3
311.712.414.8
410.511.313.9
510.611.712.9
610.211.013.3
710.010.913.1
89.810.812.1
910.411.211.8
1010.610.37.2
119.611.410.9
129.910.611.0
139.610.911.0
1410.810.811.4
159.910.711.1
169.610.510.7
179.510.110.1
189.69.410.9
1910.210.811.5


近年の大河ドラマも全体的に視聴率が低下傾向にあり、「べらぼう」の数字はその中でも特に厳しい状況にあります。

ただし配信視聴数は過去最多クラスであり、リアルタイム視聴率だけでは人気を測りきれない状況です。

まとめ


今回は『NHK大河べらぼうの低視聴率の理由5選!最新の推移や歴代の比較も!』について紹介しました。


▶NHK大河べらぼうの視聴率が低い理由5選
 1. タイトルやテーマが視聴者に響きにくい
 2. 内容や脚本の難解さ・過激さ
 3. キャストや舞台設定の影響
 4. 大河ドラマ全体の視聴率低下傾向
 5. 配信視聴の普及と視聴スタイルの変化

NHK大河べらぼうの視聴率の推移
 テレビ視聴率は10%前後で推移していることがわかります。

NHK大河べらぼうと歴代の視聴率の比較
 近年の大河ドラマも全体的に視聴率が低下傾向にあり、「べらぼう」の数字はその中でも特に厳しい状況にあります。
 ただし配信視聴数は過去最多クラスであり、リアルタイム視聴率だけでは人気を測りきれない状況です。


最後までご覧いただきありがとうございました!

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