一度に110人が宝くじ2等に当選―FBI捜査官が最後に発見した、信じられない真実

110人が一度に当選

2024年1月、パワーボール宝くじの抽選結果が発表された翌朝。宝くじ局のオフィスに、1本の電話が鳴り響きました。

「2等当選者が……110人います」。担当者は思わず聞き返した。通常、2等の当選者は数名程度。それが110人。しかも全員が、まったく同じ番号をを同じ順番で選んでいた。数学的にあり得ない事態に、すぐさまFBIへ調査依頼を出しました。一体この110人に、何が起きていたのでしょうか?

あり得ない確率

コンピューターのスクリーンに並ぶ数字は、どれも同じでした。2等の当選番号「10、13、14、22、52」。全米110人が、同じ5つの数字を選んでいたのです。1つのパワーボールの抽選でこれほど多くの2等当選者が出る確率は、天文学的な数字でした。「これは偶然ではない」。ネイトはそう確信していましたが、真実は彼の想像をはるかに超えていたのです。

詐欺か、奇跡か

翌朝、ネイトは上司のダイアン・フォスター局長に報告しました。「110人全員に共通点がある。しかしそれは詐欺の証拠では——なかった」。ダイアンは眉をひそめました。「どういうことだ、コールマン?」。ネイトがテーブルに置いたものを見た瞬間、ダイアンの表情が固まりました。そこには、小さな白い紙切れが1枚置かれていました。

前代未聞の事態

時は2ヶ月前に遡ります。2024年3月30日、パワーボールの抽選結果が発表されると、全米の宝くじ運営局のシステムに異変が起きました。2等当選者の数が、通常の数人ではなく、110人を示していたのです。宝くじ運営局の職員ローラ・チェンは、何度確認しても同じ結果に、思わず画面から目を離しました。「これは、絶対におかしい」。

数学的に不可能

統計学者のブライアン・マッケンジー教授はすぐに試算を行いました。1等の当選確率は約3億分の1。2等の当選確率も数百万分の1です。しかしこの日の結果は、その確率をはるかに逸脱していました。「自然に起こる確率はゼロに等しい」。ブライアンは記者会見でそう断言しました。「これは確実に、人為的な介入がある」と。

宝くじ運営局の疑惑

宝くじ運営局のディレクター、スコット・ハリスは即座に対策チームを立ち上げました。「巨大な詐欺組織が数字を操作した可能性が高い」という見解のもと、FBIへの捜査依頼が行われました。当選者への支払いは一時凍結。翌日にはテレビ各局がトップニュースで報道し、全米が「史上最大の宝くじ詐欺疑惑」として騒然となりました。

FBI介入

FBI経済犯罪捜査部のネイト・コールマンが担当に任命されました。彼のチームはまず110人の当選者全員のリストを作成し、一人ひとりの背景を調べ始めました。当選者の住所は全米32州に点在し、年齢は18歳から79歳まで、職業も人種もバラバラでした。「これだけ多様なグループを束ねる詐欺組織があるとしたら、それは相当な規模だ」。ネイトは直感的にそう感じていました。

接点ゼロ

1週間の調査で、ネイトのチームが出した結論は「当選者間に接点なし」というものでした。電話記録、メール、SNS、銀行口座——どこを調べても、110人の間に組織的なつながりを示す証拠は見つかりませんでした。「どうやって同じ数字を選ばせたんだ?」チームのメンバー、ジュリア・サントスは頭を抱えました。捜査は完全に行き詰まっていました。

マットの証言

転機は、オハイオ州コロンバスの当選者マット・ウォーカーへの聞き込みから生まれました。「どうやってその番号を選んだのか?」という質問に、マットは照れくさそうに答えました。「実は……フォーチュンクッキーに書いてあった番号をそのまま書いたんです。何となく縁起が良さそうで」。ネイトの頭の中で、何かがカチリとはまる音がしました。

フォーチュンクッキーの影

「フォーチュンクッキー?」ネイトはすぐに他の当選者への聞き込みを指示しました。すると次々と同じ答えが返ってきたのです。「中華料理店でもらったクッキーの番号を使いました」「フォーチュンクッキーに書いてあった数字です」。110人のうち実に97人が、同じ回答をしていたのです。しかし、なぜ全米の人々が同じ番号のクッキーを手にしていたのでしょうか?

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